【UberEats】リスティング広告とは?基礎から設定方法までを解説します。
この記事では、UberEatsの「リスティング広告」について設定方法や運用方法などについて解説していきます。
- リスティング広告って何?
- どうして売上UPに繋がるの?
- 設定方法や運用のコツが知りたい!
このような疑問や課題を解決するお役に立てていただけると幸いです!
目次
「リスティング広告」って?
「リスティング広告」という言葉をご存知でしょうか?
普段マーケティングなどに関わる方以外は、あまり耳にしたことがないのではないでしょうか。
まずは「リスティング広告」について簡単に説明していきます。
既にご存知の方は飛ばして読み進めてください。
リスティング広告の仕組み
UberEatsでのリスティング広告とは、表示順位を上げるためのクリック課金型広告のことです。
広告費やターゲットなどの条件を設定することで、それらに応じて各ユーザーの注文アプリ上での店舗の表示順を上げることが可能です。
身近な例でいうと、Googleやヤフーで検索した際に「スポンサー(広告)」などの表記と共に上位に表示されている記事も同じような仕組みになります。
UberEatsのリスティング広告で理解していただきたい大きな特徴は、下記の2つになります。
- クリック課金制
➢ リスティング広告による表示からユーザーがクリックする(店舗ページを見る)毎に料金が発生。
➢ 1クリック当たりの単価は、任意or自動で設定。 - オークション形式での入札
➢ 同じようにリスティング広告を設定している競合がいる場合、クリック単価などを基に表示される優先順位を決定。
➢ 設定をしたからといって必ず上位表示されるわけではない。
この入札単価が、地域や時間帯、カテゴリー、店舗それぞれの要因によって大きく変動します。
そのため、これらを最適化して使いこなすことは初めは難しいと思います。
しかし逆を言ってしまえば、使いこなせている人が少ないという事になります。
つまり、これをマスターすることでお店の売上を伸ばすことに繋がってくるでしょう!
リスティング広告の目的・用途
リスティング広告を運用する目的は、最終的には売上を上げることになります!
当然ですよね。飲食店を営業する以上、売上は必要でそれを大きくするために様々な施策を行うのですから。
それでは、商品の値段や写真を変えたり、キャンペーンを行ったりするのとは何が違うのでしょうか?
答えは「アプローチ」の違いです。もっと言うと、売上を伸ばすためにはユーザーの行動に刺激を与える必要がありますが、そのタイミングや方法が異なるのです。
先ほどの例をとって、値段変更やキャンペーンでは、”店舗ページを見たユーザーの購買意欲を高める”ことがメインの狙いと考えています。
それに対してリスティング広告でできることは、”ユーザーの注文アプリ上での表示順位を上げること”です。
つまりリスティング広告を運用するという事は、”より多くのユーザーに店舗を認知してもらい、店舗ページを見るユーザーの分母を増やす”ことを目的としています。
その結果として、注文数が増えて売上も伸びるという考え方です。
こんなイメージ
10人中2人のお客様しか商品を購入しないお店があったとして、、
- 商品の値段や写真の変更、キャンペーンの実施
➢ お店に来た10人のお客様にアピールをして、4人のお客様に商品を購入してもらう。 - リスティング広告を運用
➢ お店のアピールをして20人のお客様に来てもらい、4人のお客様に商品を購入してもらう。
メリット&デメリット
ここまでのお話で「リスティング広告」というものの概要はご理解いただけたかと思います。
その中でのメリット&デメリットも当然ありますので、それらについてもお伝えしていきます。
一部被る部分もありますが、改めて確認していきましょう。
メリット
- 店舗数が多く埋もれてしまうという課題を解決できる。
- 上手に運用できれば効率よく売上を伸ばせる。
- 一定期間の予算を決められるので広告費が安定する。
デメリット
- 効果的な運用を行えないと広告費で赤字になる可能性がある
- 広告嫌いのユーザーには敬遠される可能性がある
設定方法について
基本的にUberEatsのリスティング広告は、「Restaurant Manager(レストランマネージャー)」から設定することが可能です。
その他に「Ads Manager」というリスティング広告専用の管理画面から設定することもできます。(※「Restaurant Manager」or「Ads Manager」のどちらか一方からしか設定することはできません。)
この「Ads Manager」は、複数店舗のリスティング広告を一括で運用するためのものです。そのため、複数ブランドを運営されている店舗やフランチャイズの運営本部などが使うケースがほとんどです。
そのため、この記事では「Ads Manager」からの設定方法は割愛させていただきます。(※上記に当てはまる方々はある程度知見がある&「Restaurant Manager」と大きく違う点が少ないため。)
設定方法
それでは、リスティング広告を設定する際の具体的な手順を解説していきます。
① UberEatsレストランマネージャーを開き、店舗ページ >「マーケティング」タブ を選択。
② 「広告を作成する」をクリック。
③ 複数店舗を運営されている場合、設定したい店舗にチャックマークを入れて選択。
④ 「対象者」を選択。
➢すべての利用者:全ユーザーを対象に機能が作用します。
➢新規の利用者 :対象店舗を利用したことがないユーザーにのみ、機能が作用します。
⑤ 「1日当たりの平均予算」を設定。
➢ここで設定した金額 × 7日分 が1週間の予算額となります。(※予算額を期間内に使い切った場合は、その期間内はリスティングが機能しなくなり、翌期間で再機能します。)
⑥ 「入札」でクリック単価の決定方法を選択。
➢自動的に設定する :その時々の状況に応じて、広告が表示されやすいように自動で金額が変動します。
➢個別に入札単価を設定する:任意の金額で固定することができます。
⑦「利用規約」を読みチェックマークを入れて同意。
⑧「店舗の広告を作成」をクリックして設定を完了。
注意点
店舗の売上を上げるためにとても有効な手段である「リスティング広告」ですが、もちろん注意しなければならない点がいくつかございます。
いずれも、店舗の売上や利益に直結するようなことになりますので、広告運用の際は気を付けるように心がけてください!
リスティング広告の注意点
- 数字の意味を理解する
- 目的に応じた費用対効果を意識する
- 設定したまま放置しすぎない
数字の意味を理解する
リスティング広告を運用する際は、いろいろな指標(数字)の意味を理解しながら運用するようにしましょう。
数字が低い方が良い指標、高い方が良い指標があります。次の”費用対効果”にも繋がりますので、重要な指標はしっかりと意味を抑えておくいいでしょう。
- インプレッション数
➢ 店舗一覧などのページでユーザーにお店が表示された回数。 - 広告費対効果
➢ 広告費用 ¥1 に対して、売り上げに反映された金額です。(「広告費対効果」=「広告費」÷「広告による売り上げ」) - 広告による売り上げ
➢ 広告を見てから 7 日以内に注文したお客様による売り上げの合計です。 - お支払い額
➢ 広告の総クリック数に対する支払いの合計額です。(広告費) - コンバージョン率
➢ 広告をクリックして店舗ページを閲覧したユーザーのうち、実際に注文したユーザーの割合です。
目的に応じた費用対効果を意識する
上で説明したような数字は全て意識したいのですが、もっとも意識するべきは「広告費対効果」です。つまり、広告費として掛けたコストに見合った売上になっているのかという”コスパ”を重視していく必要があります。
各店舗ごとのマーケティングページでは、「1クリック当たりの単価(クリック単価)」というとても大切な数値がわかりません。なぜなら、この数値は常に変動しているためなのですが、だからこそ「広告費対効果」を重視する必要があるのです。
また、リスティング広告を運用する目的によっても目指すべき「広告費対効果」は異なってきます。
新規のユーザーなど広くお店の認知度を高めたい場合は、ある程度コスパを落としてでもインプレッション数やページの閲覧数を増やすことを重要視したいです。
それに対して、ある程度のリピーターさんが付いてきて軌道に乗り始めた段階やそれ以降の利益も重視していきたいような場合は、コスパを重視するための運用を行っていく必要があります。
設定したまま放置しすぎない
リスティング広告を運用する際に多くある失敗が、広告を設定したまま放置してしまい無駄なコストが発生してしまうという事です。
上述のとおり、目的や場合によって最適な広告の設定というのは異なってきます。またそれ以外にも地域や時期、その日毎に同じ設定でも効果が変わってきてしまいます。
とはいえ、毎日見張り続けて小まめに調整するというのはあまりにも現実出来ではないです。
ですのでそこまではしなくても大丈夫ですが、ある一定期間ごとに見直す方がより効率的な運用に繋がりますのでおすすめします。
まとめ
今回は「リスティング広告について教えて欲しい」というお声をいただく機会が多かったので、初めての方向けに基本的なことをメインに書いてみました。
この記事だけでは説明しきれていない部分や、今後のアップデートなどで変わってしまう部分も多々あるかと思います。
今後も記事の更新は続けていく予定ですが、それだけではわからない!という方はお気軽にお問い合わせください!